


常に品切れにならないように在庫を確保しつつ、仕入と保管の費用を最も安く抑える在庫量の事です。
通常、一回の発注量を多くすればするほど、1個あたりの仕入金額は安くなります。ですが、在庫の保管費は、在庫量が少なければ少ないほど、安くなります。
一回でなるべく多くの発注をしつつ、在庫量を少なくしたいという、相反する要求のバランスを取る考え方を適正在庫と言います。
適正在庫を求めるには、販売動向と仕入動向を正しく把握し、分析することが必要です。
販売動向と仕入動向を把握することで、在庫がどのくらい動いているのかを知ることが出来ます。このための指標が在庫回転率です。
在庫回転率によって、在庫の循環の早さを見ることが出来ます。
一定期間内で在庫が循環する回数が多ければ多いほど、回転率が高く、在庫が効率的に生かされていると言えます。
この在庫回転率は、
という式によって求められます。
また、この売上高や在庫高は金額ベースで計算するのが通常ですが、数量ベースで計算する場合もあります。
適正在庫の目的は、在庫回転率の高い、優秀な商品をなるべく多くする事であるとも言えるでしょう。
基本的に、売れ筋商品は在庫回転率が高く、優秀な商品と言うことになります。
しかしながら、売れ筋ではない商品も、適正な在庫量にすることで在庫回転率は改善し、優秀な商品となる事もあります。
適正な在庫量は、同業であれ、一企業内の商品であれ、一律にいくらとか何個といったように設定出来るものではありません。
貴社の事業モデルによっても異なりますし、販売動向の変化などで適正量が変化していきます。





